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愛知県東海市にある歯科医院です。

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小島歯科室・スタッフブログ
小島歯科室のスタッフによるつれづれ日記です。
歯ッピーになる歯のはなし・その143~知多ホームニュース平成31年1月中旬号掲載
「歯の話」

 こんにちは。寒い日が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか?
お正月にたくさんおいしい物を食べ過ぎて太ってしまった方もいるのではないでしょうか。

 今回は歯の役割について話したいと思います。
いまさらながら、歯の役割って何でしょうか?当たり前かもしれませんが、多くの方は「食べること、かむこと」と答えるのではないでしょうか。
けど、他にもありますよね。例えば、発音、声をうまくだすときに歯は必要です。カラオケで上手に歌うには歯も大切です。
白い美しい歯、見た目と答えた方もいるのではないでしょうか。
あるいはスポーツをする際にしっかりくいしばって力を出すということもあると思います。
 実は最近、歯の役割にとってもっとこれが大切だといわれ研究されていることがあります。それは「呼吸」です。
「呼吸」するために歯が重要な役割を担っているというものです。
「えっ!歯なんて、あってもなくても呼吸はできるでしょっ」と思う方は多いと思います。
呼吸とは何でしょうか。呼吸とは大きな目的の一つは酸素を体内にとり入れることです。
ご飯は一回や二回食べなくても死ぬことはありません。しかし、酸素をとり入れる呼吸はどうでしょうか。
呼吸は止めていたとしても約一、二分くらいが限界ではないでしょうか。
呼吸を止めて酸素がとり込めなくなるのは死を意味しています。
夜間、寝ている時も人は呼吸をしています。研究によると人は夜間、鼻で呼吸しているだけでなく口でも呼吸していることがわかっています。
人は寝ている際じっとしているわけでもなく、寝返りをうったり動いています。
その際、首がよじれ酸素の通り道が狭くなったりします。
そうするとずっと鼻でリズムよく呼吸していたかと思うと突然口を使って呼吸をします。
脳が酸素不足を予知して大量の酸素を急いで体内に入れようとしているのです。
その際には鼻ではなく口で呼吸をするのです。
例えば、もしあなたがプールで溺れそうになったら鼻で息をしようとするでしょうか。
人はいざという時には反射的に口で呼吸をするものなのです。
では寝ている際に口で呼吸する時にどうして歯が大切な役割をしているのか?
それは、人は下あごを前に突き出し、下の歯が上の歯に引っかかって首の回りの気道を広げる動きをしているということがわかってきたのです。
ですので、歯は命に関わる大切な役割をしています。

歯ッピーになる歯のはなし・その142~知多ホームニュース平成30年12月中旬号掲載
「殺菌された水」

 みなさんこんにちは、12月です。平成30年も残すところ少しですが、みなさんにとってどんな一年だったでしょうか?
 この年末にきて、国会では下水道の民営化について紛糾しています。
今回は水の殺菌についてお話したいと思います。
 さて、水道水は一般的にはほとんど、塩素をもちいて殺菌され、きれいな水となっています。
日本では、水道水を蛇口からひねってそのまま飲めるくらい安全とも言われています。
一方、飲み水は、水道水を直接飲むのではなく、スーパーなどでおいしい水を買って飲んでいる方も多いのではないでしょうか
 また、ウォーターサーバーをレンタルして使っている家庭も増えてきているようです。
このような傾向はどうして起きているのか?
それは一つには水道水の中に入っている残留塩素の問題が関係しているのだとも言われています。
家庭の台所の水道水の蛇口にフィルターをかませて、より、安全な水になるよう工夫している方もいるかと思います。
 水道水の中に微量の塩素が残っていることはとても大切な事で、この塩素が微量に残っているから、
殺菌状態を保ち、安全に使えるわけです。
かつ、人体に害のない微量に調整されて処理されているのです。
しかし、この塩素を微量ながらでも摂り続けると癌になるのではないかという見方もあり、発癌性物質として注意されているわけです。
ですので、家庭などで水道水を使う場合には一度沸騰させて、塩素を抜いた方がよいという方法をとっている方もいると思います。
 では歯科医院などの医療機関ではどうでしょうか?
特に歯科医院では、お口の中の治療をする際に、歯を削ったりして水を使うことがとても多いのです。
当院では、患者様のお口の中に入る水を全てオゾン殺菌しています。オゾン殺菌することにより塩素が体内に入っていくことはありません。
オゾンは塩素などの有害物質と反応して水と酸素にすぐに変わっていきます。
また、残ったオゾンも有害物質がなければ数秒後に水と酸素に分解されるので安全です。
ただし弱点もあります。それは多少オゾン殺菌されたばかりの水は匂いがします。鼻の利く人には感じます。
一般的な臭覚のレベルの人では感じません。それとオゾン殺菌のシステムが高価であることです。

では来年もみなさん健康で楽しい生活をお過ごし下さい。また会いましょう。

歯ッピーになる歯のはなし・その141~知多ホームニュース平成30年11月中旬号掲載
「歯の神経」

 こんにちは、11月です。残すところ、今年も1か月半です。残り少ない平成を大事に過ごしたいものです。
 さて、今回は歯の神経についてお話したいと思います。
 歯の中には神経が入っていることはご存知でしょうか?
歯の表面はとても硬い層で覆われています。その表面の層のことをエナメル質と呼んでいます。
白くて硬い歯です。その更に奥の方に神経は隠れています。
表面のエナメル質は硬いですから、中の神経を普通は触ることが出来ません。
 ところが、虫歯が出来て、エナメル質に穴が空いた場合、次第に穴が大きくなり、
中に入り込んでいた神経に触れることが出来るようになります。
そうすると、食べ物を噛んだりした時など、ズキッと痛みを感じることがあるのです。とても痛いです。
虫歯が大きくなると、中の神経が痛みを感じ、歯が悪くなっていますよと、危険信号を発してくれるのです。
また虫歯による穴ではなくても神経の痛みを感じることはあります。
歯周病になっても神経の痛みを感じることがあるのです。
それは歯茎のまわりのジョイントが弱くなり、歯茎の溝の中へ、水や食べ物、空気などの刺激が伝わりやすくなった場合です。
実は歯肉の中に通常隠れている、歯の茎、この部分はエナメル質に覆われていないのです。
ですので、歯周病が進行して歯茎の隙間、溝が大きくなってしまった場合には、虫歯ではなくても、
うがいしただけで水がしみるといったことが起きたりします。
このような歯周病の進行の場合も神経が痛み、しみを感じることによって危険信号を発してくれます。
 最後に痛い痛い神経は厄介者のようにも思えますが、それなりに役割もあるわけです。
神経に少しでも感じたら気にしてみましょう。

歯ッピーになる歯のはなし・その140~知多ホームニュース平成30年10月中旬号掲載
「食医」

 みなさん、こんにちは、10月です。食欲の秋です。楽しくおいしく食を感じていますか?
 ヒトにとって「食べることは、生きることそのものです」最近では地域包括ケアシステムという言葉をよく耳にします。
それは団塊の世代が75歳以上になる2025年が目前に迫っています。
それに向けて医療介護、予防、住まい、生活支援を包括的に確保し、重度な要介護状態となったとしても、
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けようというものです。
 歯科医療の立場からこの問題を考えた時、歯の治療、入れ歯の調整、お口の掃除など、いろんなことが大切です。
が、特に最初で述べた「食べること」について、歯科医は食医です。
その高齢者の方にとって一口でも好きなものを味わって食べることは、笑顔を創造し、喜びを与えます。
食べることは生きることそのものなのです。
 食医である歯科医師の行う医療はどんなことでしょうか。
もしあなたが、在宅、施設、入院等で、サポートを受けている場合、食べることの機能改善を受けるとよいでしょう。
具体的には摂食嚥下という専門的な言葉となります。
高齢者の場合お口の食べる機能が低下してきます。
すなわちそれは例えば、硬いものが食べにくい、よく食べこぼしがある、口が渇く、口角にご飯がよくつく、
飲み物で咽る、滑舌が悪くなった、などです。
 人は誰しも年をとると、体が衰えるのです。
昔は重い荷物を持ち上げて運ぶことが出来たが、今はそんな筋肉はない。
駅まで10分歩くことが楽にできたが、今はしんどい。
実は食べることも、お口やノドの筋肉の衰えにより弱くなっていきます。
 食べ物をお口の中で咬む、お口の中でクチュクチュと唾液と共にかたまりをこねて、そしてノドへ飲み込んでいく。
これらはお口のまわりの筋肉も使っているのです。
これらの筋肉が衰えた場合、 その専門のリハビリを行う必要があるのです。
特に、入院なので、一時的に食事に制限がおき、いつもの生活と同じようにお口から食べない時期があると、一気に筋肉は衰えます。


歯ッピーになる歯のはなし・その139~知多ホームニュース平成30年9月中旬号掲載
「小児糖尿病キャンプ」

こんにちは。9月です。台風一過も去り、暑さも去り、もうすぐ秋です。
さて、私は先月8月にサマーキャンプボランティアに参加してきました。
 糖尿病一型(小児糖尿病ともいいます。)の子供たちのキャンプです。
全国で夏に行われているもので、東海地区では三重県四日市少年自然の家で行われました。
糖尿病と聞くとあなたはおそらく太った人の成人病と思われるかも知れません。
一般的には、その成人型糖尿病はよく知られています。食事の不摂生や、運動不足でなるものと思います。
それは二型と分類されているものです。
一方一型糖尿病は、幼児、子供の頃になってしまう病気で、原因ははっきりわかっていません。
すい臓でインスリンを出す力が弱まってしまい、子供の頃から毎日、インスリン注射を打つことが必要となります。
決して過食や運動不足でなってしまうものではないのです。
またこの一型糖尿病はとても珍しい病気で、なじみがないものです。
小学校3校あると1人いるくらいの頻度ともいわれています。
そのため保育園や小学校など受け入れる側は、糖尿病と聞くとどう受け入れてよいかわからないことも多くあります。
それくらい多くの方に実態の知られていない病気です。
 このキャンプの目的として、同じ病気の仲間が集まり情報交換をする、励まし合う、学ぶということがあります。
特に今回、私は親子参加のチームと一緒に時間を過ごしました。
幼児から小学校低学年のチームで、そもそも糖尿病一型のことを知らず不安を持っている親子さんに安心してもらうために、
基礎的な医学知識を学んでもらう場になっています。
インスリン注射を毎日打つこと以外ほぼ普通の生活が送れ、運動もできるし食事も普通に摂れます。
寿命が短いなどということもありません。
歯科医師として私はこのサマーキャンプ中、お口の検査、そして親にお子さんのお口についての悩み相談、
歯みがき指導を主に行いました。
みんな普通以上に元気な子ばかりで、昼にかまどで火を焚いて一緒にみんなでピザ作りをしました。
とても楽しいひとときでした。
みんなピザを食べ終わると、食器、調理器具の片付けは大人の仕事で私と子供達は歯みがきタイムです。
テント近くの木かげに集まり子供達と青い空の下、歯みがきをずーっと続けたのでした。

歯ッピーになる歯のはなし・その138~知多ホームニュース平成30年8月中旬号掲載
「地域包括ケア」

 こんにちは、とても暑い日が続いていますね。お元気にお過ごしですか?
私は先日、東海市商工センターにて行われた「地域包括ケア、地域ケア会議」に参加してきました。
とても素晴らしい会合でした。
今回はいつまでも自分らしく楽しく生活していく地域包括ケアの話をしたいと思います。
 さて、日本は諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しています。
65才以上の人口は、約3000万人を超えています。国民の約4人に1人です。
この先もこの割合が増加していくと予想されています。
このため厚生労働省は、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、
可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、
地域の包括的な支援サービス提供体制の構築を目指しています。
 具体的な柱として、住まい、医療、介護、予防、生活支援があり、これらを総合的、一体的に、
その人それぞれにあった形で効率的に提供していくことを行おうと考えています。
 私は、歯科医師として、この中でも特に予防について強調して伝えておきたいです。
誰しも病気にならずいつまでも元気で自立して生活したいものです。
そのことを考えたときに、予防はとても、効率的で大きな力を発揮できるよい方法なのです。
すなわち、歯科医院における定期的な予防クリーニングを受けることです。
その人にもよりますが、目安は3、4か月に一度。心配な方は1、2か月に一度予防クリーニングを受けている方もおられます。
 また、体調等により、歯科医院に通えない場合は訪問診療による予防処置、口腔ケアを受けることを強くおススメします。
 歯磨きはしていると思いますが、専門的な予防、口腔ケアを受けることにより、自らの人生の質が全く変わります。
十分に余計な汚れ、菌等を取り除くことにより、安全で健康的な生活が送れます。
大病を防ぎ、楽しい生活の一歩は、丁寧なお口のお掃除がカギです。


~歯ッピーになる歯のはなし・その137~知多ホームニュース平成30年7月中旬号掲載~
「予防矯正と食育」

 みなさんこんにちは7月です。もうすぐ夏休みですね。
学校が休みになり、子供達は普段以上に家庭や地域と関わる時間が増えるかと思います。
子供達と一緒に食事する機会がどこも多くなるのではないでしょうか。
 さて昨今では「一人鍋」なる言葉があるかと思います。「一人○○○」というスタイルは増えているように思います。
例えば「一人カラオケ」「一人焼き肉」「一人ビアガーデン」など。
孤食から個食の時代へと流れているとも言われています。
さびしい、味気ないと感じる孤食から、一人で食べることが一般化した結果、個食が主流に躍り出ているのです。
食事は一人に限る、自分流の食事が気楽、誰かと一緒の食事は疲れる、面倒くさい、といった感じのようです。
ランチメイト症候群(ぼっち飯)という言葉もささやかれています。
学校や職場で一緒に食事をする相手(ランチメイト)がいないことに一種の恐怖を覚え、
誰にも見られないようにトイレの個室で食事をすることをいいます。
学校や職場で一人で食事をすることはその人に友人がいないということだ。
だから、一人で食事をすれば周囲は自分を魅力のない、価値のない人間と思うだろう。
そんな考えから不安に陥り、誰にも見られない場所で食事を摂るようになるといいます。ラ
ンチメイト症候群は日本だけではなくアメリカなどの若者にも多く見られ、先進国と呼ばれる国々を中心に度々取り上げられている問題です。
 孤食の広がりについては、文部科学省でも調査が行われています。
小学4・5・6年生と中学生を対象に一緒に朝食を摂る人は?を調べています。
親と一緒、子供だけ、自分ひとり、その他の中から選んでアンケートをしています。
自分ひとりという子供はなんと20~40%くらいもいます。
大人である私たちは子供達が幸せになるためにいろいろなことをしています。
その一つとして大切なこと、それは「かかわり」を育てる食育です。
脚本家の山田太一氏によると「かかわり合いを食べるのが食卓」だと述べています。
食卓を一緒に過ごすことによって「処理感覚、価値観、判断基準、センス、態度、家族の文化」が育つそうです。
時間をその人のために使う、そして相手も使ってくれるという絆ができてくる、
たくさんの時間を使うことでだんだん家族になっていくのです。

歯ッピーになる歯のはなし・その136~知多ホームニュース平成30年6月中旬号掲載~
「予防矯正と空腹」

 こんにちは、暑くなってきました。汗をかいていますか?
いつも空調の効いた快適な部屋で過ごしていて、ほとんど汗をかくことなんてない!という人もいるかもしれません。
しかし、実は人間の健康にとって汗をかくことはとても大切なことです。
 人間は適度なストレスを受け、それに対して体が反応していくのが正常な機能です。
特に子供が、まったく汗をかかないような生活をしているとなると、それは、正しい成長発育の上で問題です。
寒い、暑いといった適度なストレスは必要なのです。
 さて、朝ご飯をたべない子供がいますが、時々小学校では朝食を食べているかアンケート調査しています。
その結果は残念ながら朝食を食べてない子供が結構な割合でいます。
そして食べない理由をアンケートで聞いてみると、起きるのが遅い、時間がない、食欲がない、などとなっています。
こういったアンケートを分析して分かったことは、「空腹感」の問題です。
実は子供の食事で困っていることのほとんどは「空腹感」がないということによります。
食事の問題とは、朝ご飯を食べないこともありますし、好き嫌いが多い、ダラダラ食べる、
しっかり噛まないで飲み込んでいる、などです。
先ほど冒頭で、汗をかかないという話に触れましたが、現代の子供には、「空腹感」というストレスがないのです。
お腹が空いて、食べたいという欲求がなければ、それを満たそうということにはなりません。
食育という言葉が最近では保育園、小学校あたりではよく使われていますが、
どんなに栄養のあるものを与えるか、歯ごたえを考えた給食メニューを考案するのも大事ですが、
「空腹感」を感じてもらう生活をしているかがとても大切です。
お腹を空かせることは、一番の調味料です。
 マズローの欲求5段階説というものがあります。
その5つの欲求は
➀生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求
④承認の欲求
⑤自己実現の欲求

の順となっており、ヒトは①から⑤の順でこの欲求をかなえていこうとするというものです。
 ①の生理的欲求とは、生命維持のために食べたい、飲みたい、眠りたい等の根源的な欲求を指しています。
子供が「空腹感」というストレスを感じ、その結果食事をすることは、欲求5段階説の①生理的欲求を実現することになります。
が、お腹を空かせた経験のない子供は①の生理的欲求の実現がないということになります。
ですので、小学生などが工作をして⑤自己実現の欲求の表現、達成は薄いものになるということです。

歯ッピーになる歯のはなし・その135~知多ホームニュース平成30年5月中旬号掲載~
「予防矯正と子供」

 こんにちは、だんだんと暑さも感じる日々となってきました。お元気にお過ごしですか。
前回は、子供の成長発育において、前歯でしっかり咬むことが大切だとお話ししました。
その続きをお話ししたいと思います。
 最近の子供達は大抵の場合、アゴが小さい、出っ歯、口で息をしているなど、
お口のまわりや、咬み合わせ、歯並びに問題が多いです。実に90%以上の子供にその兆候がみられます。
その結果として9才以降に歯科矯正治療を受けている場合が多いです。
しかし、このような、歯並びになってしまう原因の一つは0~6才時期における成長発育と大いに関係があるのです。
すなわち、生活習慣です。前歯でしっかり咬む習慣を0~6才時期に行うことが推奨されます。
歯並びの問題は、実はアゴの骨の成長の問題です。
0~6才時期にどれだけ、しっかりとアゴの骨の土台部分が正しい方向に成長したかが重要です。
よく遺伝の話を聞きます。親が出っ歯だったから、この子も出っ歯になってしまった、仕方ないと。
 しかし、必ずしもそうではありません。
現代の研究では、歯並びにおいて、遺伝の要素は30%以下であると多くの論文で発表される傾向にあります。
遺伝だけで決まっているのではないので、むしろ最近では、0~6才時期の成長発育時期に注目が集まっているのです。
 ドイツの教育学者フリードリヒ・フレーベルは「子供は5才までにその一生涯に学ぶすべてを学び終えるものである。」と言っています。
 世界初の幼稚園を開設し、教育養成を行った方です。
幼児期の教育、成長そういったものがいかに大切であるかは、なんとなくはみなさんご存知のはずです。
 では実践していただきたい具体的なアドバイスを改めてします。
 前歯で咬むこと、特に前歯でかぶりつくことが大切です。
咬むことによって顔の骨に力が伝わり、その刺激で成長するのです。
 正しい姿勢で食事をしましょう。
足は床についていますか。足が床につくことにより、全身の骨や筋肉に負荷がかかり、全身の成長に効果的です。
 食材は繊維質を多く摂ること。
煮込み過ぎない、食材が柔らかすぎるとたくさん咬もうと思って食べなくなります。
リズミカルに咬むこと、ダラダラ食べない。

 以上を参考にしてみて下さい。

歯ッピーになる歯のはなし・その133~知多ホームニュース平成30年4月中旬号掲載
「予防矯正と子供」

こんにちは、もうすぐゴールデンウイークですね。
前回、現代の子供達の成長発育に関して問題点をお話しました。さらに話を進めていきたいと思います。

②0才~6才時期において、子供の成長発育においてどうして問題が起きているのか?
原因は一言でいうと「上顎の成長不足」です。
 アドルフ・ポルトマン(スイスの生物学者)は「成長の方向性の原則」ということを述べています。
それは、「人間は上から下に、中心から末端に成長していく、関節も上から下へ成長を見せる」すなわち、口や顎の成長発育が悪いと、全身の成長発育関節に影響を及ぼします。
 現代の生活はとても強い力で咬むということはほとんど必要のない毎日です
。咬まなくなったことで頭の骨に適正な力がかからなくなってしまったのです。呼吸や全身の成長発育に影響するようになってしまったのです。
戦前は一日1420回咬んでいるというデーターがありますが、現代では半分以下の620回になってしまっていると。
厚生労働省ホームページにも書いてありますが、よく咬まない原因、軟らかい食材ばかり食べさせたり、めん類のように咬まずに飲み込んでしまうものをよく食べさせたり、子供が咬むという経験機会が少なくなっている。
その対応として、小学校の給食などにしっかり咬ないと飲み込めない食材を活用することが大切と述べています。
 さて、されに歯科医学的にもっと大切なことをお伝えします。
よく奥歯でしっかり咬む、ということは聞いたことがあるのではないかと思います。
が、0才~6才の場合、実は特に前歯で咬むことが、大切なのです。前歯で咬むことがポイントです。
「上顎の成長不足」ということを最初に述べたかと思います。実は上顎をしっかり成長させるには、まず、前歯でしっかり咬むことが結果的には奥歯もしっかり生えることになり、奥歯でもしっかり咬めるようになってきます。

「ではまた来月続きをお話したいと思います」

歯ッピーになる歯のはなし・その133~知多ホームニュース平成30年3月中旬号掲載~
「予防矯正の時代」
 こんにちは、お元気にお過ごしですか?
平成30年4月改定として、厚生労働省は子育てにおいて新指針を既に発表しています。
それは一つには、0~6歳の小児においてお口の周りの機能の成長発育を大切にしていこうという内容です。
子供たちの様々な現代病、子供のロコモティブシンドローム、不登校などの多くの予防対策として、新たな視点が加わったのです。
それが特に0歳~6歳の小児期における、お口のまわりの正常発育を勧めることなのです。
最近は実に多くの小学生、中学生が、頭が小さく、歯並びが悪い、あるいは、お口を常に空けている口呼吸(その結果、アレルギーも増えています)、正しく水を飲んたり、食事を飲み込めない、といったことが起きています。
そして、その結果に対しての対処療法としての矯正治療が行われています。しかし、そうなる前、0~6歳位の小児期に予防処置を行うことで、本来の正しい成長レールにのっていくことが出来るのではないかと研究が進んできています。

 「予防矯正」は子供たちを正しい成長方向に導き、未病を目指すものです。このことをお話するために3つの内容を伝えていきたいです。

①子供たちの現状について、何が起きている?
②悪くなった原因は?正しい成長とは?
③どうしたら良い成長が出来るの?


 ①子供たちの現状について、何が起きている?
 文部科学省は、平成26年に小・中・高生の体力測定の分析を発表しています。その内容によると、例えば50m走は平成元年に比べ平成25年のほうが、著しく低下していると。ボール投げも同様です。
 一方、身長、体重は増加傾向にあるのです。すなわち、体は大きくなっているが、運動能力は落ちているということなのです。
 また、ボール投げのような、単なる体力だけではない種目から子供たちは、体がかたくなり、また不器用になってきているとも考察されています。
さらに握力がなく鉛筆がうまく握れない子供が増えていて、4Bや6Bなどの鉛筆が使われていることを報告している部分もあります。紐がうまく結べないといった不器用さも指摘されています。
関節やバランスが必要な運動能力の低下です。(栄養は十分いきわたり、数十年前とは比べて体は大きくなったのに)
またNHKクローズアップ現代では、「子供たちの異変」として、鼻呼吸出来ない子供の口元が取り上げられました。
「お口ぽかん」「への字」「うめぼし」「二重あご」さらに子供の睡眠中における無呼吸が増えていると。
これは口の中が狭く舌根が気道を塞いでしまって起こることが多いです。

さて、ここまでで、子供たちに起きている問題点を話してきました。
私たちは未来の子供たちの為に何をすべきなのか?次回また伝えていきたいと思います。

歯ッピーになる歯のはなし・その132~知多ホームニュース平成30年2月中旬号掲載
「バレンタインデーとムシ歯」

 みなさん、こんにちは。2月です。2月といえばバレンタインデーですね。
たくさん配り、そしてたくさんもらい・・・。お互い忙しいですね。
さて、チョコレートをたくさん食べすぎると、どうなるでしょうか?いわずと知れたことですが。
そうです、一つはムシ歯になるんじゃないか!ということですネ。
けど、もう一つ気になることがあります。それは、太る!です。
 ムシ歯になってしまうという点に関してですが、砂糖を多くとるとムシ歯になりやすいのです。
ムシ歯ができる機序ですが、実は単に砂糖を食べたからムシ歯になってしまうという、そんな単純なものはありません。
砂糖以外にもお口の中のムシ歯菌がいたり、口の中がネバネバしているか、
口の中を磨かずに何時間も放置しているからなど、いろんな要素がからんでいるのです。
ただ、今回、バレンタインデーですので、話を簡単にして言ってしまうと、チョコをいつもダラダラ食べ過ぎていると、
ムシ歯ができてしましまいますよ、気を付けましょうね、ということになります。
 また、太るという点についても、多くの方の気になるところではないでしょうか?私は気になります。
健康長寿という言葉がありますが、日々を元気に楽しく生活したいものです。
その点からは、太りすぎていては様々な全身疾患も心配です。
また楽しくという意味においてはオシャレもしてみたいとか、スポーツをエンジョイしたい、旅行に行きたい、
仕事を頑張りたいといろいろあるかと思います。
そんな中、特にお口健康は要(かなめ)となります。
普段、しっかり咬める、力がはいる、お口の中がスッキリしていることは健康をキープする上での基本です。
もし、お口に自信がないのなら、まずは、お口の健康から気にされるとよいかと思います。
ご自身で歯磨きを頑張ることをオススメします。
不安な方は歯科医院において定期的なお口の掃除をしてもらうことが良いです。
治療も大切かもしれませんが、まずはお掃除をしてもらってはいかがでしょうか?
とってもスッキリして良い気分になりますよ。
 みなさん、楽しいバレンタインは過ごせましたか?


歯ッピーになる歯のはなし・その130~知多ホームニュース平成30年1月中旬号掲載
「歯の色の変化」

みなさん、こんにちは。一月もなかばに入りました。正月も過ぎ一段落したことかと思います。
 食べ過ぎた(?)体もこれから締めていかなければなりません。カゼをひかずお元気にお過ごしでしょうか。
 さて今回は、「歯が茶色くなってきた」という話をしたいと思います。
あれ?この歯、なんだか茶色くなってきたような気がする。前はそんなことなかった。
けど今まで気づかなかっただけなのか?痛くはないけど。
 こんなこと、ありませんか。
歯の色が茶色くなっていく場合、一つは虫歯ができて、色が茶色くなっていくことが考えられます。
しかし、痛くないんです。実は虫歯ができる場合以外にも歯の色が茶色くなっていくことがあります。
① 歯の溝の汚れ、歯にはとても細い溝があり、虫歯ではないが、色が茶色くみえることがあります。
十分にそうじしても、多少は着色が残り、茶色くみえてしまうことがあります。
② 歯石によるもの。
歯茎のきわに、よけいな細菌が固まってくっついてくることがあります。
だんだんと固くなっていき、歯の根元などに茶色くみえたりします。
最初、色はうすい黄色くらいなので気づかないことも多いですが、やがて色が茶色、黒へと濃くなっていきます。
③ プラスチックでつめた治療の跡。歯をプラスチック材料で治療している場合、プラスチックは水を吸いますから、色が着いてきます。
だんだんと色が目立ち、茶色くみえることがあります。
④ 歯の神経が死んでいる場合、例えば、歯をぶつけたりなどして歯の神経が死んでいる、あるいはむしがで歯の神経を削って治療したなど。
このような場合、当初は歯の色は自然な白っぽい色をしていますが、時間の経過とともに、歯はうす暗い色へと変化していきます。
やがて一、二年後には茶色っぽくみえてくることがあります。人によっては黒く見える人もいます。
 ではみなさん、今年一年楽しく元気に過ごしましょう。一年のスタートですから目標をもって頑張りたいものです。
健康に関していえば、自分の体を大切にして、また運動して予防していきたいものです。
精神的には日々笑顔でいきましょう。


歯ッピーになる歯のはなし・その130~知多ホームニュース平成29年12月中旬号掲載
「自分へのご褒美」

 みなさん、こんにちは12月です。平成29年もいよいよ終わります。
 この一年間はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか。
そして健康という切り口でいかがでしたか?元気に楽しく過ごせたでしょうか。
先進医療の発展とともに、より長寿の時代へと突入してきています。
単に長生きするだけではなく、いつも健康で、仕事、生活をエンジョイして生きていきたいものです。

 そして、もうすぐクリスマスです。クリスマスプレゼントを家族、友人に渡す人も多いかと思います。
そして自分へのクリスマスプレゼントもあっていいのではないかと思います。
一年間頑張った自分へのご褒美です。

 さて、咬み合わせの重要性についてお話しします。人が健康で楽しく生活していく上で、
咬み合わせがよいことはとても外せない要素です。

 咬み合わせには、大きくわけて、2つの問題点があります。1つは歯並び、2つめは歯がない、ということです。
1つめの歯並びに関しては、一般的には矯正治療を行うということになります。
歯並びがよく安定していると、歯はとても長持ちしやすいです。
自分の歯を予防していくという意味において矯正治療をするとよいでしょう。

 2つめは、歯がない場合、どうするか?入れ歯や差し歯をつくる。インプラントを入れるなどが考えられます。
例えば、奥歯の一、二本ならなくても大丈夫だろう、まだなんとか噛める、と思っている人もいるかと思います。
が、咬み合わせのバランスが悪いのです。咬み合わせのバランスが悪いために、残っている歯は無理して使っています。
長い年単位の時間をかけ、残っている歯は悪くなっていきます。左右とも均等に力がかかることは重要です。
前歯には、前歯の役割があり、しっかり安定していることが大事です。
見た目だけでなく、体全体の筋肉のバランスとも関わりがあり健康な生活にはかかせません。

 もし、あなたが、お口の健康に不安があるなら、もう年の瀬ですが歯科医院にて相談することをお勧めします。
 来たる来年以降の自分の人生を素晴らしいものにするために自分の体に投資して下さい。
自分の体を大切にして、自分を愛し他人を愛してみてほしいです。

歯ッピーになる歯のはなし・その129~知多ホームニュース平成29年11月中旬号掲載
「咬むこととダイエット」

 こんにちは、寒くなってきました。お元気にお過ごしですか?
寒くなると、家の中にこもりがちになり、出かける機会も減るかも知れません。
また、健康のために運動したほうがよいとは思うのですが、いよいよ運動から遠ざかっていくなんてことは起きていませんか。
ダイエットという意味において、適度な運動は日々の生活の中で是非とも取り入れたいものです。

 外に出かけ、街を走ってジョギングしたり、なんてことが日常であれば理想的なのですが、
実は家の中で出来るダイエットがあります。
それはしっかり咬むことです。ほとんどの人は、一日3回食事をとっているかと思います。
今、新たに何かを始めるわけでもなく、今のそのままですぐ、今日から出来る健康ダイエットです。

 昔から、「一口食べたら10回咬みなさい」なんて言われたことはありませんか。
しっかり咬んでいますか?一口食べてすぐ飲み込んでいませんか?食事をゆっくり味わうことも、ダイエットです。]
理想は一口食べたら30回咬むなんて話もあります。
それは古来、縄文時代、人は30回くらい咬んでいたのではないかということが論文で書かれているからでもあります。
ただ現代人にとってはちょっとハードルが高いかもです。
一口食べたら15回を目指してみて下さい。

 では、一口で15回しっかり咬んで食べたらどれだけ運動したことになるのでしょうか。
これは意外に運動量としては大きいです。
咬むという行動は、口のまわりの筋肉を動かし顔の色々な全体的な筋肉を一緒に使っています。

 また、とても強く咬む場合は、足や体幹など全身の筋肉を使っているのです。
簡単にいうと、ジョギンクで5分くらい走っていたのと同等の効果があるとも言われています。凄いですよね。
先日、全国学校歯科健康研究大会が青森で行われましたが、その際東北大学の先生の発表では、
最近の小学生の肥満の問題が取り上げられていました。
その1つの解決方法としては、しっかり咬むこと、そしてその運動によってダイエット効果も狙うというくだりもありました。

 ではみなさん、来年に向けて楽しく生活をエンジョイしましょう。

歯ッピーになる歯のはなし・その128~知多ホームニュース平成29年10月中旬号掲載
 みなさんこんにちは、10月です。秋ですね。
 最近は街で20代、30代の男女で、矯正治療を受けている器具をつけている人をとてもよく見かけます。
特に東京では、そうだなと思います。
はり金を装着している人も見ますが、プラスチックマウスピースの矯正装置の人も見ます。
プラスチックマウスピースの矯正方法は、一見して手軽でよい方法だと思われがちですが、よくよく検討が必要です。
人によって合う場合、合わない場合があるからです。
プラスチックマウスピースで歯を動かすことは、人によっては80点を目指す治療方法になります。
治療後も歯の裏側から固定をする必要が出てくることもあります。

 このプラスチックマウスピースに向いている人はどんな人でしょうか。
まず成人であること(骨の成長のある子供には不向きです。)どうしてもはり金をつけたくない人。
その結果80%くらい揃えばよいという人。
(はり金を使って治療する方がよりよい位置に歯を動かすことが可能な人も多いです。)
はり金も使うのだが、一部の期間はプラスチックマウスピースを使い、はり金の期間を短縮する場合の人。
(大事な部分は、はり金でなければ十分に動かせない場合も多いため)

 こと大人の場合、いろんな悩みがあると思います。
例えば、人に気付かれず短期間でもっと痩せたい、もっと綺麗になりたい、
口元をもっと綺麗にしたい、様々な欲望があります。
そんな欲望、願望を叶えるために矯正治療を受けることもあるかと思います。
自分の願望をどのように解決していくのか。考え方が人によってまちまちです。
多少完成度を犠牲にしても、とにかく目立たない方法がよいという人もいます。

 一方、より安全、確実であれば、はり金が目立ったもよいという人。
どちらの方法が正しいのではなく、どちらがより自分にあっているのか、
どちらがより自分のライフステージにあっているのかを、落ち着いて考えてみることです。
ネット広告に煽られて判断してしまうのは注意が必要です。

 日本の矯正学会でもプラスチックマウスピースは第一選択には、慎重に検討するという方向を示しています。(子供の場合はプラスチックマウスピースは骨の成長に影響を与えるので注意が必要です。)

歯ッピーになる歯のはなし・その127~知多ホームニュース平成29年9月中旬号掲載
「入れ歯ははずすな」

 夜寝る時には入れ歯をはずしておやすみになって下さい。
こういった話を今まで多くの方が聞いたことがあると思います。
夜寝る時は、アゴの土手も休憩するので、入れ歯をはずして寝た方がよい。
入れ歯を入れっぱなしにしてはずさないと、土手が悪くなる。だから夜は、はずして寝て下さい。
本当にそうでしょうか。

 実は最新の研究では、そうではありません。
夜寝る時は入れ歯ははめたまま、寝た方がよいということが段々わかってきています。
現在、高齢者年齢に達している人達の実に80%以上の方が入れ歯を使用中、もしくは使用したことがあるそうです。
多くの方が入れ歯を使っているわけです。
そしてその実情として入れ歯をはずして寝ている人がとても多いということも分かっています。

 では入れ歯をはずして寝る時にどんなデメリットがあるのでしょうか?とても大きな危険が隠れています。
1.歯が何本か残っている場合、その残っている歯に、無理な力がかかり、歯を失いやすくなる。
少ない本数で寝ながら無意識のうちにギュッと噛みしめるために、歯がどんどんやられていきます。場合によっては、歯にヒビが入ったり、折れたりすることもあります。無理な振動で歯を押してしまい、歯周病も進行しやすいです。
2.咬み合わせがずれていく。
寝ている時には無意識のうちに咬む動きをしていますが、入れ歯がない状態で咬み続けるため、
咬み合わせがずれていきます。
人によっては咬み合わせが低くなっていき、顔の長さが短くなり、いよいよ老人顔貌が進んでしまいます。
3.気道が狭く、酸素の取り込み量が減る。
入れ歯を入れていないために十分なアゴの高さ、動きが確保できないため、気道が狭くなり、
寝ている間、酸素が十分に取り込めない状態におちいります。
体全体に十分な休憩をしてあげることができません。人によっては無呼吸症候群にもなります。

 最後に入れ歯を入れたまま寝るにあたっての注意点を述べます。
入れ歯があっていない、不具合があると、土手が余計痛くなってしまいます。
またプラスチック型の入れ歯は菌をお口の中で繁殖させる可能性があります。
肺炎などの病気にかかりやすいです。
その安全対策としては、入れ歯を十分に歯科医院で調整する、金属タイプの入れ歯に変える、
入れ歯を銀イオンコーティングする、インプラント、ブリッジなど、入れ歯を使わない治療法を選択する。

歯ッピーになる歯のはなし・その126~知多ホームニュース平成29年8月中旬号掲載
「遺伝と歯並び」

 こんにちは、8月です。お盆です。
 家族、親戚で集まって楽しいひとときをお過ごしでしょうか?
 顔は親子、兄弟で似ていると思います。
もし、親戚で集まっているのなら、どうでしょう。周りを見てみて下さい。
みんな、よく似ていますか?遺伝により、親子は当然似ると思います。
では歯並び咬み合わせはどうでしょうか?

 歯並びが似るという点については、遺伝的な影響は約30%であるという文献があります。
すなわち歯並びは全くそっくりというわけでもないのです。
 また、最近の文献では遺伝の影響は30%以下でもっと少ないというものも発表されています。
では歯並びに最も大きく影響しているものはなんでしょうか?

 それは生まれてからの生活習慣、癖などです。
現代人の歯並びが悪くなっているのは、一つは食事でしっかり咬んでいないことがあげられます。
しっかり咬まないとアゴは退化して筋力も小さく、骨が十分に成長発達しません。
その結果、歯並びがガタガタになってしまうことが多いのです。

 また、呼吸に着目すると、鼻呼吸ではなく口呼吸をしている子供がとても多いです。
口呼吸ばかりしていると、口のまわりの筋力は衰え、歯並びはくずれやすいです。特に出っ歯になりやすいです。
鼻で呼吸をしていない為に、いよいよ、鼻は使われなくなり結果として鼻は詰まりやすいです。
また、上アゴの骨の成長も弱くなり、咬みあわせはズレていきます。
これらのような、悪習慣、悪循環を改善する為にはどうしたらよいでしょうか。
一つは生まれてすぐに(約6ヶ月)からもうアゴを使って少しでも食事をしていくことなのです。
アゴの筋肉を使い、骨が正しい方向に成長していくことがとても大事なポイントです。
小・中学生になってからでもまだ効果はありますが生まれてすぐから取り組むことはかなりの予防効果があります。

歯ッピーになる歯のはなし・その125~知多ホームニュース平成29年7月中旬号掲載
「歯並びと遺伝」

 こんにちは、7月です。いよいよ暑くなってきました。お元気にお過ごしでしょうか。
 ヒトの歯や歯並び、咬み合わせ、歯の強さなどは遺伝に大きく依存しているということが言われてきました。
しかし、最近では、そうでもないという説が学会等で発表されていることが多いです。
 よく院内にて母親から「子供は父に似て歯並びが悪い。出っ歯だ。」などと聞きます。
歯並びが悪い原因は遺伝なのでしょうか。
歯並びの悪い原因は、そもそも骨格つまり骨に原因があります。
もっと具体的に言えば、顔のアゴの骨が小さいということです。
アゴの骨が小さくて、そこに無理に歯が並ぼうとするので、例えば出っ歯になってしまうという結果です。

 では、アゴの骨が小さいのは遺伝だけなのでしょうか。
最近の知見では子供の生活習慣に原因があると言われています。
現代の生活では、一昔前に比べしっかり咬むということはなく、アゴの骨のまわりの筋肉が鍛えられることは随分減っています。
骨がしっかり成長するには、その骨に付着している筋肉を使う、鍛えることが大事です。
子供の場合、特に母乳で育ったか、また離乳食と称してやわらかいものばかりを与えられ、
乳歯の生える6ヶ月からほとんど歯で咬むということをしないまま育っていってしまっていることが問題としてとらえられてきています。
すなわち、歯並びに関して言えば、歯並びが悪い場合矯正装置さえ入れれば歯は治るのではなく、
アゴのまわりの筋肉を本来の正しい状態、機能、強さに回復していくことが大事なのです。
アゴのまわりの筋肉を正しい強さにトレーニングする。しっかり咬むこと。他にも舌の動きはどうか。
鼻で息ができるか、このようなことも歯並びに大きく関与しています。
舌は筋肉です。舌の癖が悪い場合、歯並びを崩していきます。

 ではまた次回、舌でおいしいものを味わうだけでなく、舌の筋肉としての役割を話したいと思います。

歯ッピーになる歯のはなし・その124~知多ホームニュース平成29年6月中旬号掲載
「咬み合わせとボケ防止」

 みなさん、6月です。梅雨です。いかがお過ごしですか?
日は最高に長くなり、随分な時間になっても窓は少し明るく、なんだか得した気分になるのは私だけでしょうか。
 さて今回は、咬み合わせの重要性とボケ防止について話したいと思います。
歯の咬み合わせがしっかりとあることはとても大切です。
咬み合わせがしっかり安定しているということはボケ防止につながっています。

 一般的なボケ防止にはどんなことが挙げられるでしょうか。
(1)人と会う。話をする。電話で話してコミュニケーションをとる。
(2)健康的な生活。特に運動。歩く。簡単なスポーツに参加してみる。
(3)趣味を持つ。楽しく生活をすることが大事です。
自分が何かに熱中できること、こだわれること。心が晴れやかになれること。
(4)よく咬んで食べる。食事、食生活はとても大切ですし、また楽しみの一つでもあります。
食事内容もさることながら、しっかり咬んで食べることが大事です。
一口につき30回以上咬むとよいなどと言われていますが、これはなかなか出来ないかもしれません。
一口につき10回咬んでみてください。急いで食べない、ゆっくりと味わって食べることによってもしっかり咬むことにつながります。

 そして、しっかり咬んで楽しく味わって食べることには大きく歯が関わっています。
まず、歯があるか、歯が悪かったり、なければ、入れ歯などで、しっかりと補っているか。
入れ歯に対して最近の考え方では、夜間寝ている間も入れ歯をはめていて下さい。
 基本的に一日中入れ歯をはめているということです。
歯全体の咬み合わせがあることがいかに重要かということです。
咬み合わせがなければ、カラダはどんどん悪くなっていきます。
入れ歯は一日のうち、30分ほどはずして休憩している時間がとれれば十分です。
お風呂に入っている間、食後、歯磨きをしてはずすなど、その程度で十分です。

歯ッピーになる歯のはなし・その122~知多ホームニュース平成29年4月中旬号掲載
「介護と入れ歯」

 みなさんこんにちは、4月です。また新しいスタートです。
一方で日々の生活では様々なことに追われ忙しいでしょうか?
 今回は高齢者における入れ歯の話をしたいと思います。
高齢者でも特に介護が必要な方の場合、本人が入れ歯の取り外しができない場合があります。
人それぞれ口の中の状況は様々です。
例えば総入れ歯の場合は取り外しはそんなに難しくはありません。
が、部分入れ歯の場合一般的には、残っている数本のはり金を引っかけてあります。
このはり金の部分をうまく入れたり外したりができなくなってしまいます。
本人がこれを外せなくなってしまうと、他の人がこの取り外しや手入れを行うこととなる場合があります。
他の人とは、家族や介護職の方などです。
実際にはこの取り外しが難儀なため、ずっと外していて入れ歯を入れていない方をよく見受けます。
が、入れ歯を入れていないということは咬み合わせがなくなり脳への神経伝達は悪くなり、
いよいよ介護度は進行していく要因となるのです。

 取り外しをしやすい入れ歯にするのには様々な工夫が考えられます。
その方法の一つとしては磁石応用入れ歯をおススメします。
はり金で引っかけることにあまり頼らず、磁石の力で入れ歯を安定させます。
磁石の場合には、取り外しは比較的容易です。本人が少しばかり手が不自由でもできます。
また第三者がその方の入れ歯を外すのも簡単です。

 超高齢化社会を迎え、世界的にも磁石応用入れ歯は使われています。
ちなみに私の父は70代後半ですが、磁石応用入れ歯を用いています。
手はそんなに器用ではありませんが、何とか自力で取り外しができます。

 最後に、おいしく楽しく、しっかりと咬んで脳によい刺激を与え、いつまでも元気に過ごしましょう。

歯ッピーになる歯のはなし・その121~知多ホームニュース平成29年3月中旬号掲載
「歯のホワイトニング」

 みなさんこんにちは、もうすぐ4月です。新学期が始まり新たなスタートです。気分一新はりきっていきましょう。
こういったスタートの時期にやってみたくなる興味を持つものの一つにホワイトニングがあります。
歯のホワイトニングについて少しお話ししたいと思います。
歯のホワイトニングには大別して2つあります。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングです。

 オフィスホワイトニングとは何でしょうか?
何も会社でやるといった意味ではありません。オフィスとは歯科医院という意味です。
歯科医院に行き、専門家に施術してもらう方法です。
具体的には、約20分ほど歯にホワイトニング用のクリームを塗り、レーザーをあてる、
その結果、歯を白くきれいにするという術式です。
利点は患者さんは、ただ横にねているだけで楽。
欠点としては、人によってはしみる、痛みを感じることもある。
大抵の方は2、3回の通院でかなり白くなります。

 ホームホワイトニングとは、まさに字の通り、お家で自分でやるホワイトニングです。
まず最初に歯科医院で自分の歯型をとり、自分の歯のトレーをつくってもらいます。
そのトレーにホワイトニング用ジェルを入れて、お家ではめるのです。
はめる時間は1~2時間くらいから6時間のものもあります。
利点としては自分で好きな時間に自分のペースでできることです。
欠点としては、ものぐさな人は、やらずじまいで成果が上がらないこと、成果が出るまでには、
2ヶ月くらいは期間がかかることです。

 では、どちらの方法がより優れているのでしょうか?
実はどちらもとてもよい方法で、その人にあった方法をやるとよいです。
実際には歯科医院にてよく相談して決めることをおすすめします。
また最高の結果を出したいなら両方やることをおすすめします。
オフィスホワイトニングで早期に白くなり、その後ホームホワイトニングでじっくりと、
さらに細かいところまでだんだん白くなり、白さを維持することができます。
いずれにせよ、努力が必要ということです。
きれいになりたい、きれいでありたい、もっといえば健康であり続けるということは、
多少の努力が大事だということなのです。

 では毎日楽しい笑顔で心から元気に過ごしましょう。

歯ッピーになる歯のはなし・その120~知多ホームニュース平成29年2月中旬号掲載
「乳歯はどこから?」

 みなさんこんにちは、2月です。2月にはバレンタインデーがありましたね。
チョコレートをたくさんもらいましたか?あるいはたくさんチョコレートを配りましたか?

 では、前回は、咬むかむトレーニングの紹介をしました。
筋肉をトレーニングして鍛えることはとても重要です。
筋肉や骨は使わないと退化します。廃用萎縮を起こすのです。
筋肉は体積が小さくなり長さも短くなります。また、骨も細く短くなります。
その結果として機能不全が起こるのです。
それは具体的には歯並びが悪い、そしてさらに様々な現代病です。
現代病とは今まで何度も紹介してきた睡眠時無呼吸症候群、顎関節症、アレルギーなどです。

 今回は、乳歯の話をしたいと思います。みなさんは乳歯はどこから最初はえてくると思いますか?
前歯だと思いますか?奥歯だと思いますか?
答えは前歯からはえてきます。上顎と下顎の前歯が最初にはえてきます。
年齢にして約0.5才です。生まれてすぐにはえてくるのです。
そして、上顎の前歯が、下顎の前歯の前にくるようにはえます。
これは上顎の前歯が下顎の骨の成長をこれより先にいってはダメだよと骨の位置を定めながら誘導しているのです。
顔や顎の骨の成長をリードしていく重要な役割をしているのです。
そしてこの最初にはえた前歯で、子供は自然と「引きちぎり」運動をしています。
先ほど冒頭で述べた咬むかむトレーニングを前歯を使って行っています。
小さい子をよくみると、タオルなどを咬んだり引っ張ったりしていると思います。
この遊びは悪い癖ではなく、自然な必要な運動です。
顔、口のまわりの筋肉を鍛え上顎、下顎の骨を正しい方向に成長させていきます。

 現代人はこのような筋トレが足りないために小さな頃から「退化」が始まってしまっているのです。
 ではみなさん。チョコレートの食べ過ぎには気をつけてください。

歯ッピーになる歯のはなし・その119~知多ホームニュース平成29年1月中旬号掲載
「かむ噛むトレーニング」

 みなさん明けましておめでとうございます。平成29年の始まりです。
正月休みで運動不足になっていませんか?
 前回のおさらい、ヒトは狩猟生活から農耕生活へと変わり、肉を引きちぎることをほとんどしなくなった。
結果、顎は小さくなった。筋肉や骨を使わないため退化が起きている。
顎が小さいことによる現代病として呼吸不全、顎関節症、歯並びが悪いなど。
 今回は、予防治療について話します。引きちぎる食生活をやめてしまった現代人の生活。
引きちぎりトレーニングを日々行うことによって「歯並び」が予防改善されることが多いです。

「タオルのかむ噛むトレーニング」

(1)足を肩幅に開いて床に立つ。
(可能なら素足になり足の指にも力を入れ、しっかりと床をつかむような感じ)
(2)前歯から3、4、5番目の歯の位置でタオルを咬む(タオルを折って厚みをだすと咬みやすいです)
(3)唇を閉じてタオルを軽く引っ張る(コツをつかめば力が入るようになるので、最初は顎や歯に痛みがない程度の力で引っ張ります。
タオルを引っ張り過ぎないように。唇はタオルを切断するようなつもりで口を閉じて)
(4)全力で目、唇、舌と顔の全部の筋肉を使って力いっぱいギューっと唇を閉じる
(1回5秒を左右5~10回ずつ。引きちぎる動作で全身の筋肉が働いていることを感じましょう)
 

ではみなさん頑張ってやってみましょう。
ポイントは頑張りすぎないことです(笑)ゆるく続けて行いましょう。何度もやってみると呼吸と動作が合ってきます。
体の中心軸に沿って力が集中し、全身の筋肉のバランスも整ってきます。